2012年 04月 03日
2002七転八倒記 2 |
12/27 大阪南港〜新門司港行き名門大洋フェルリー
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思った通りだった。ハタダダ、遅刻。朝方まで僕とカズはミナミで呑み散らかしていたのだが、不参加で一人元気なはずのハタダダが遅れてくるとはこれいかに。タダの常習寝坊マシンというわけだが。
二十時の大阪南港発新門司港行き戦艦武蔵に乗ること以外は、ロクに予定を立てていなかった。そんなわけで、宿を取るのかテントにシュラフの野営にするかを決める事さえも、彼の登場を待たねばならなかった。なんなら荷造りできていたのは身の回り品くらいなもので、彼の遅刻がそのまま三人分の荷造り時間を奪ってしまうのであった。さらに不幸な事に三人が三人、テントに野営で満場一致。荷物は予想パターンの最大量に相成った。
僕ら貧乏学生単車乗りはツーリングに必要なものが多い。先々で買う甲斐性がないからである。地図、合羽、工具、着替え、タオル、テント、寝袋、炊事用品はおろか、年の瀬の寒い中だ、防寒用に厚手のテントマットや毛布だって要る。家を担いで走るようなものである。
まぁ、それだからと言って僕が気にするのは量そのものではない。積めば積むほど重たくて、非力な同い年の相棒旧車には可哀想なほどの負担だろうということだ。
荷造りに手間取り、予定していた出発時刻などとうに過ぎ去って、余裕なく港へと向かう。焦って訪れる大阪南港は、初めてだったこともあって迷いに迷った。アタマに鳥瞰図が描けずに、矢印を探してただぐるぐると走っている。おんなじような唄を延々と聴かされているような、そんな感じだろうか。
南港へ行けば、標識にあからさまな悪意が読み取れるはずである。混雑する地区への大回りによる渋滞緩和策だ。だいたい街中もそうだが、人を集める建物と車の駐車スペースとの量的関係に無理がある。四つ輪と同じ道路を走る単車乗りはそのとばっちりを食らっているのである。
悪意に翻弄されて結局自力で発見できなかったので、軽四のテキ屋さんに場所を教えてもらい、時間ギリギリで乗船することになったのであった。
by BarMaunchinNews
| 2012-04-03 00:30
| 雑談